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第177話

パトリックが何度か鞭を振るった後、ライアンの白いシャツから血が滲み始めた。後ろから見ると、ライアンの背中には鞭痕がくっきりと残っていた。パトリックは今回、本当に容赦がなかった。

ライアンが両手を地面につけている状態で、パトリックはようやくザビエルの方を向いた。「ザビエル、これで満足か？」

「彼は私に何も悪いことをしていない。私が満足かどうかは、私が決めることではない」とザビエルは答えた。

パトリックはグレースの方を向き、懇願するような表情を浮かべた。「グレース、今回はライアンを許してやってくれ。まだ気が済まないなら、自分で彼を罰してもいい。どんなに厳しくても構わない」

そう言いながら、...