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第35話
次に目が覚めたとき、私は落下していた。
それはまるで悪夢から目覚めるようだった(アスターが血の海に浮かびながら、助けを求めて叫んだり、助けられない私を呪ったりする夢)。そして文字通り、別の悪夢の中へ落ちていくようだった。風が耳元で鋭く響き、世界は白いぼんやりとした景色となって過ぎ去っていった。それから私は雪の中にいた、まるで雪の天使を作っているかのように体を広げて横たわっていた。身震いした。ケインのおかげでちょうどよく温まっていた顔を含め、体中がすでに冷えていくのを感じた。
ケイン。私が眠っている間、見張りを担当していたのは彼のはずだった。
私は起き上がり、顔についた雪の結晶を拭った。早朝だっ...