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第16話

私はうんざりしながら寝返りを打ち、窓から差し込む眩しい陽光に嫌悪の視線を向けた。やっと少し眠りにつけたと思ったら、なぜか朝がやってくるんだよな。

手探りで携帯を探し、ようやく枕の下から見つけ出した。画面が点灯し、9時過ぎ。起きる時間だ。

いや、そのままでいいよ。もっと眠っていいんだ、エンバー。世界中の睡眠を全部受ける権利があるんだから。

私はため息をついた。「そして授業を二日連続で休むって?あの授業料を払うために何度も尻を叩かれたことを忘れたの?」

へえ、私が何を気にするって?私はあなたの意識だよ、ただもっと眠りたいだけさ。

鼻で笑い、掛け布団を投げ捨てた。「自分と話してる。狂気の始...