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第63話

私はためらいなく部屋に入る。自分が何をしに来たのか、彼が何を望んでいるのかを正確に理解している。ドアの前で靴とズボンを脱ぎ捨て、書類棚へと歩み寄る。一番上の引き出しには、父が私たち一部の者に噛ませる小さな革片が入っている。父の元へ歩み寄り、一瞬だけ目を合わせてから視線を床に落とす。

「体罰を妨害した罰則を知っているな」

「年齢プラス五回、ベルトのバックルで」私は単調に答える。

「バックルから始める」

それが、私が革片を口に含み、ボクサーパンツを足元まで下ろし、胸を彼の机に横たえる前の唯一の言葉のやり取りだった。腕を頭上で交差させ、肘のすぐ下で手を組み、額をその上に乗せる。

最初の一撃...