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第25話

(コールの視点)

冷たく、固く、容赦のないタイルの床に座り込んで、回復しようと苦しんでいる。吐き気が激しく込み上げる中、浴槽の冷たさに背中をもたれかける。膝を胸に引き寄せ、もう吐く必要がないとわかると、腕に頭を乗せる。必死に堰き止めていた感情の洪水が、ついに堤防を決壊させ、泣き崩れるのを止められない。初めて、話さないという決断を、そして迫り来る破滅からの避難所を提供するというアルファ・ブラックの申し出を断ったことを後悔している。

ジェイミーが提供できた助けをどうして簡単に無視できたのだろう?過去2年間、彼が与えてくれた助けを忘れるなんて、どうしてこんなに不注意だったのだろう?私が意識不明で...