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第179話

「もう少し早く。もうすぐよ」

私は自分がしていることに集中し直すと、彼女だけではないことに気づく。骨盤から広がる感覚が脳に強く伝わり、息は荒く、うめき声を出さないようにするのに必死だ。予想外に激しいのに、どこか馴染みのある感覚。なぜ馴染みがあるんだろう?ジェッサはシャドウランドで、私がクリムゾン・ドーンを去った時は処女だったと言っていた。運命の相手が待っていると知っていながら、適当に処女を捨てるとは信じられないと。それなのにどうしてこの感覚がこんなにも馴染み深いのだろう?考える暇もなく、私のスピードが上がるにつれて、二人とも激しく息を荒げている。

「イク...とき...は...あなたの......