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第175話

（コールの視点）

俺は優しく伴侶を抱きしめる。彼女が離れようとした時でさえ、彼女を傷つけることなく抱きしめ続けた。俺がセックスを望んでいないと思った時の彼女の拒絶感は胸が痛むが、すべてのアルファは同じだという彼女の信念も同様に胸が痛む。俺のオオカミは数ヶ月前に自分の昏睡状態から目覚めたばかりだ。彼はまだとても弱く、ほとんどの時間を眠って過ごしているが、少なくとも彼の存在は、俺がアルファ・ウェアウルフであることを知るのに十分な強さはある。

ただ、俺は単なるアルファではない。レッドファングの三人の息子の一人だ。何が起こったのかという本当の記憶はまだないが、夢に見る少年の様々な場面は、俺の幼少期に...