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第21話

現在

月曜の夕方、家を出るのはもう遅い時間だった。ドーラがアパートにいるので、この機会に図書館へ行くことにした。日曜日は二人ともリラックスして過ごしたけれど、最近は課題のことを考えていなかったから、すべてが山積みになっている。オリバーのことを頭から追い出そうと図書館に忍び出すと、キャンパスはがらんとしているように見えた。

私は何を考えていたのだろう。オリバーと私、私たちは友達になれない。お互いに何かを負い合っているような気がする。オリバーが何と言おうと、彼が私のことを気にかけていることは隠せないのだ。

私は奥の静かな場所を選び、何か成果が出るまでそこにいることにした。法律の勉強は大変だと...