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第77話

「私は知っています。彼女とは私がムーンライト・ウォーカーズ・パックに移る前、一緒に学校に通っていました。彼女はあなたをとても誇りに思うでしょう」

私は彼に微笑みかけ、頷きます。

そう、もし彼女が今日の私を見ることができたなら、きっと誇りに思ってくれたはず。その考えが私を幸せで満たし、私は変わったのだと実感します。もう以前のような臆病者ではなく、今は強くてタフな自分。ただ、彼女が今ここにいて、一緒に戦ってくれたらと思います。

「ちなみに、私はヘイゼルよ」と私は言い、握手のために手を差し出します。

「デリックだ」と彼は微笑みながら返事をし、温かくしっかりとした握手で私の手を握ります。

味方...