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第38話

ヘイゼル

あっという間にパブに到着した。デレクのパックの近くの町はずれにあるそのパブは、外に停まっている車の数から見てかなり混雑しているようだ。

私たちは全員車から降り、私と女の子たちが先頭に立ってパブへ向かい、デイモンとデレクは護衛のように私たちの後ろを歩いている。入口に着くと、デレクが私たちのためにドアを開けてくれて、私が通り過ぎる時にまた彼のあの人を飲み込むような視線を送ってくる。このままだと夜が明ける前に神経衰弱になってしまいそうだ。

パブは広大で、2階建ての内装は無垢の木材で飾られ、両階にテーブルがあり、1階にはバーとダンスフロアがある。完全に満席だったが、幸いデレクは予約...