守るためのもの

第25話

デレク

彼女は私の言葉に凍りつき、車の窓の外を見つめる目を見開いている。彼女の心臓はさらに速く鼓動し始め、心臓発作を起こすのではないかと心配になるほどだ。

「ヘイゼル、キティ、どうしたの？心臓が激しく鼓動してる。落ち着かないと気を失ってしまうよ」私は横から彼女を抱きしめ、腕を上下になでる。

彼女は私の触れ合いを気にしていないようだ、少なくとも私を押しのけたりはしない。彼女は私に身を寄せ、私の香りを吸い込み、やがて十分に落ち着いて体を起こし、私の手を押しのける。

いつも彼女に拒まれるのは痛いが、すでに彼女の心の小さな場所に私の居場所があることを知っている。そしていずれ、私が彼女の触れ合いを...