守るためのもの

第146話

私は彼女の背中をぎこちなく叩く。私は他人を慰めるのが得意ではない。

「心配しないで、ローズ。戦いはすぐに終わるわ。私たちはすでに大きな優位に立っているの」

彼女は啜り泣きながら首を振る。

「そうじゃないの、ごめんなさいルナ、私がデレクのスマホをルナ・メリッサに渡してしまったの。彼女がそこからあなたの写真を取ったわ。まさかそんな酷いことをするなんて知らなかったの」

ああ、それか！

「大丈夫よ、ローズ。あなたには良い意図しかなかったって分かってる。彼女があんな風にあなたを騙したのが悪いの。責任はあなたじゃなく彼女にあるわ。まあ、あったんだけど」

突然、ローズは恐怖に目を見開いて私の方に顔を向ける。...