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第126話

レストランに着くと、彼は私を注意深く下ろし、そして私の腰を支えながらレストランに入り、自分が席に着く前に私がしっかりと座れるよう確認してくれた。

私たちは二人ともステーキとフレンチフライ、そしてサイドサラダを注文した。私は水を頼み、デレクは赤ワインを一杯注文した。私もワインが飲みたかったけれど、この衰弱した状態ではすぐに酔ってしまうだろうし、酔った時の自分が何をするか分からないので心配だった。

私たちは心地よい沈黙の中で食事を楽しみ、食べ終わるとデレクはズボンのポケットから何かを取り出した。それは小さな黒い箱で、その光景に私の神経はさらに高ぶった。

「デレク…」と私は口を開いたが、彼は私...