守るためのもの

第101話

ヘイゼル

翌朝、目を覚ますとベッドは空っぽだった。デレクは仕事の対応で起きたのだろう。私を起こしてくれてもよかったのに、やることがたくさんあるのに。でも昨日のことがあった後、彼とどう接すればいいのか正直わからない。私たちはセックスした。素晴らしいセックスだった。でも、お互いの間の問題はまだ解決していない。

私たちは代金を払わずにケーキを食べてしまったようなもの。今、それを払うだけの余裕があるかどうかもわからない。昨日のことがあった後、もう否定できない—私はまだ彼を愛している。単なる肉体的な惹かれ合いじゃない、もっと深いところでつながっている。でも、何度も「しない」と言っておきながら彼と...