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第25章

階段を一階か二階上がるくらいなら、たいしたことはない。四階、五階でもまだ何とかなるが、六階、七階ともなれば、バートはすでに息を切らしていた。九階に近づく頃には、もう持ちこたえられなくなっていた。

「もうすぐだ、ここで止まるな」エドワードは汗一つかかずに階段を上りながら促した。

「なぜ疲れていないんですか、ウェリントンさん?あなたは私より多くの時間をオフィスで過ごしているのに」バートは手すりにつかまって立ち止まり、まったく不思議に思った。彼の記憶が正しければ、エドワードは30歳で自分より2歳年上だが、それでもエドワードは印象的な体格を維持していた。

「帰ったらジムの会員になれ。私の秘書とし...