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第207話

ついに終わった。私は彼らと番になった。番の儀式が終わったのだ。私がクインンだけでなく彼ら全員と番になることを知らなかった新しいオオカミたちは驚いていたけれど、彼らもすぐに受け入れ、私たちが正式に番になったことを喜んでくれた。

私のルナ儀式や儀礼には全てのオオカミがいたわけではなかったから、彼らは私と男の子たちの親密さについて知らなかった。

母が番の儀式を見届けてくれたことを誇りに思った。今回はナイフで切る儀式がなくて良かった。あの血なまぐさい曲がった伝統的なナイフが私の肌を切り裂くのを見たら、母は黙っていられなかっただろう。私は母に背中の傷跡を見られないことを願っていた。母は私が他に秘密を...