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第185話

クイン

それは戴冠式の日だった。祝祭の時だった。歓喜の時だった。群れは祝祭ムードに包まれており、パーティーの中を怒りの視線で歩き回るフレドでさえも、その雰囲気を壊すことはできないと思った。彼は何が問題なのだろう？ここにいたくないなら自分の家に帰ればいいのに、いらいらして歩き回り、爪で私たちの頭を引っ掻きたそうな顔をしている。まあ、誰も彼の不機嫌な顔など気にしていなかったが。みんな幸せすぎて気にする余裕もなかった。狼たちは私が彼らのアルファになることを喜んでいることがわかった。祝賀会には群れのすべての狼人間が大勢参加し、アルファの屋敷が群れの中で最も大きな家であったにもかかわらず、すべての客の...