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第54話

ローラの視点

私は地下牢獄の階段を上り始めた。パックの牢獄の暗くて憂鬱な環境から離れられて嬉しかった。

木々の間を歩いていると、ブライアンの足音が私の後を追ってくるのが聞こえた。

彼はすぐに追いつき、二人とも自分の思考に深く沈みながら、黙って家へ戻った。

私には尋ねたい質問がたくさんあった。今日起きたことについて全て知りたかったし、避妊についての前回の口論についても話し合う必要があった。正直言って、彼との話し合いは恐ろしかった。

ブライアンは自分のすることは、それが人生を破壊するようなことであっても、正当化できると信じている。彼は好きなことを何でもして、たとえ間違っていても謝る必要が...