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第50話

ルアラの視点

私は右側の乳房の曲線から腰の下までを、つま先で優しく撫でる伴侶の感触で目を覚ました。私の裸の背中は彼の筋肉質な胸に押し付けられていた。目を閉じたまま眠りを装うことにした。伴侶の心地よい腕から離れたくなかったからだ。

「起きてるの分かってるよ」ブライアンのハスキーな声が耳元で囁き、私の喉で息が詰まった。

その仕草は控えめだったが、背筋に快感が走るのを止められなかった。ブライアンは私の首に小さな、口を開いたキスを植え始め、それが私の唇から柔らかい喘ぎを漏らし、頬を赤らめさせた。彼は笑った。その暖かい息が首に当たり、私は身震いした。今度は彼が敏感な肌に唇を押し当てながら微笑むのを...