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第266話

ダヴィナの視点

「そして最後はこんな感じで終わります…」マルセラに頼まれた最後の振り付けを見せながら私は言う。

「大好き!!」彼女は私の前の席から立ち上がって叫ぶ。私たちはブラッドヘイヴンの練習室の一つにいる。ヴィンセントとケイレブのための戴冠式ボールの振り付けをすべて仕上げるため、一日のほとんどをここで過ごしてきた。その式典はあと四日後に迫っている。私はただ良い性生活を送っているだけ。

「すごく官能的ね!あなたがこれまで見せてくれたものとはかなり違うわ」

「まあ、これは…あの後に振り付けしたから」私は言葉を詰まらせると、マルセラは小さく笑いながら口に手を当てる。

「ケイレブとセック...