狼の玉座

第261話

ダヴィナの視点

初めて変身してから二日が経ち、ようやくフレイヤが世界に解放された。彼女が私の心の中で話すのに少し慣れが必要だったけど、今では多くのことについて彼女の意見を聞けるのは心強い。

今、私は家の近くの湖のそばでくつろいでいる。アッシャーの不快な訪問を思い出し、様々な考えが頭の中を駆け巡っている。まだケイレブにもヴィンセントにも話していない。別に恐れているわけじゃなく、主にアッシャーに残りの滞在時間を台無しにされたくないからだ。

ケイレブと私はお互いにマークし合い、絆を受け入れてから、ずっと深く繋がるようになった。できるだけ平和に過ごしたいし、それにケイレブはまだあのルネーという女...