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第249話

ダヴィナの視点

ヴィンセントは黙ったまま、燃えるような目で私をじっと見つめている。私は携帯をサイドテーブルに置き、ベッドから降りて、その場に凍りついたように立ち尽くしている伴侶の元へ歩み寄る。彼をショック状態にしてしまったのかしら?

「ヴィンセント?」私は彼の顔の両側に手を置きながら名前を呼ぶ。

彼は一言も発しないが、その目は飢えるように私の体を上から下まで舐め回し、再び見上げてくる。目が合うと、やっと彼は口を開いた。

「文句があるわけじゃないが、これはいったい何だ?」彼の声には明らかな欲望が混じっているが、まだ自制している。「言ったでしょ、サプライズよ」私は彼の首に腕を回しながら答え...