狼の玉座

第23話

トーリーの視点

私はパックメンバーから頼まれた書類に目を通していた。彼はビジネス提案をして、私が投資に興味があるかどうか知りたがっていた。私の頭はほとんど集中できず、休憩なしで7時間も働き続けていた。

そのとき、オフィスのドアがきしんで開いた。ルアラが毛布にしっかりと包まれて私に向かって歩いてきた。私は彼女を抱き上げ、膝の上に座らせると、彼女は私の胸に頭を預け、体を私に寄りかからせた。

「眠くないの、ベイビー？」

「ううん、もう寝たくないの」彼女は私のデスクを占領している散らかった書類を見下ろしながら答えた。

「少しの間、塗り絵をする？私はあと少し終わらせることがあって、それから映画...