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第201話

ダリウス視点

ラカリは頷き、私は目をそらしたが、ドアが閉まる音が聞こえ、ラカリが立ち上がって私の前の机に腰掛けるのが見えた。

「あんな風に取り仕切ってしまってごめんなさい」

私は首を振った。

「君がそうしてくれて良かったよ。もし君がいなかったら、どうしていたか分からない」

「あなたは彼女をパックに戻したくないと思っているだろうし、彼女を再び受け入れることを考えている私がバカだと思っているかもしれないけど、私は彼女を見捨てることができないの。彼女はまだ私の姉妹で、良い人でも悪い人でも、少し嫌いな部分はあるけど、家族は家族だから」

私は頷いた。

「君がバカだなんて思わないよ。君の言っ...