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第182話

ラカリの視点

「彼女を見つけないと。もう5日も経ってるのに、彼女をパックハウスに隠しているとは思えないわ」

ダリウスが混乱した表情で私を見た。「なぜだめなんだ?」

「あまりにも明白すぎるから」

「時には最も明白な場所が使われることもあるぞ」

私はため息をついた。

「わかってるけど、あの人のことを知ってる。絶対に簡単にはしないはず」

彼が拳を握りしめ、呼吸が荒くなるのが見えた。怒りが湧いている証拠だ。私はベッドから立ち上がり、彼の方へ歩み寄って頬に手を置いた。

「落ち着いて、ベイビー」

「あいつのことが本当に憎い!シャリーズやお前を傷つける権利なんて全くない!殺してやる!」

私は少し背伸びして...