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第178話

ラカリの視点

「行けない」

クリスティーナとサムは首を振った。

「行かなきゃダメよ!」

「無理よ!今はやることが多すぎるの」

「例えば?」

パックの問題については話せないから、別のことを言った。

「ただの家族のゴタゴタよ」

「デートよ、ラカリ。行かなきゃ。ダリウスがどれだけがっかりするか想像してみて」

私は目を回した。

「彼はがっかりしないわ」

「あなたが彼のためにドレスアップしないって知ったらがっかりするわよ」

彼女は私にウインクして笑った。「彼は気にしないわ」

「何を気にしないって?」

私は草から顔を上げて、ダリウスを見ると、彼とライルとクリスが私たちの上に立っていた。

「今夜のデートの...