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第176話

ラカリの視点

「早くしてよ、私にはもっと重要なことがあるの」

「彼氏とイチャイチャすることとか?そう、とっても重要ね」

彼女は目を回し、私は彼女を睨みつけた。

「あなたを傷つけられるのはダリウスだけじゃないわ。私自身がそれをするのも楽しいだろうね。試さないほうがいいわよ」

「ただ、どうやってそんなに早く戦争を始められたのか聞きたかっただけよ」

「それが何であなたに関係があるのかしら」

「私は彼の妹よ」

「私は彼のつがいよ。誰の言葉を彼がより聞くと思う?」

「彼はルーシーのことを話した?」

私は目を細めたが、首を振った。

「いいえ、話してないわ」

「じゃあ、彼はあなたを言うほど愛していないのね...