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第174話

ダリウスの視点

私は静かに見ていた。ラカリが怒りに任せて部屋を行ったり来たりする様子を、皆が彼女が何か言うのを辛抱強く待っている中で。数分後、彼女は歩き回るのを止め、私たちの方を向いた。その強烈な視線に私は少し身震いした。彼女がこれほど怒っているのを見たのは初めてだった。

「この部屋にいる誰かが、この戦争に関わりたくないなら、今すぐ出て行くことをお勧めするわ」

私は部屋を見回して、臆病者が出て行くかどうか見守っていたが、誰も立ち上がらなかった時、誇らしく思った。それは彼らが残って戦うほど忠実だということを意味していたからだ。

「よし、いいわ。分かるでしょうけど、私は怒ってる。いや、それは正し...