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第159話

ラカリの視点

私は鏡を見て、それからぼんやりとした様子のダリウスを見た。そこで彼に近づいて指をパチンと鳴らした。

「ダリウス、現実に戻ってきて」

彼は頭を振った。

「ごめん、君の美しさに見とれてしまったんだ」

彼がどれだけ優しいか言ったかしら?私は下唇を噛んで顔を赤らめた。そしてほんの数秒で、ベッドに押し倒されていた。

「そういうことをするなって言っただろう。俺にどんな影響があるか分かってるはずだ」

「ごめんなさい、癖なの」

「とても色っぽい癖だから、やめるべきだ」

「でも無意識にやっちゃうの」

私はまた同じことをして、彼は唸ったけど、私が知る限り、それは痛みからではなかった。

「頼むよラカ...