狼の玉座

第154話

ラカリの視点

15分後

私たちは二人とも車から降りて、私は片手にバラの花束を持っていたので、もう片方の手でダリウスの手を取りました。私たちがパックハウスに入ると

「アルファ」

「彼はどこ？」

「書斎です」

彼はうなずき、私の手からバラを取りました。

「これを水に挿しておいてくれ」

「はい、アルファ」

私は話しかけることにしました。

「あなたの名前は？」

「トレバーです」

「わかったわ、トレバー、あなたはダリウスをアルファ、私をアルファ・フィーメイルと呼ぶよう強制されてるの？」

彼はためらいながら首を振りました。「いいえ、でも敬意を表してるんです」

「それは堅苦しすぎるわ」

「どう呼べばい...