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第143話

ラカリの視点

最悪な気分で目が覚めた。ダリウスのことを考えるとすごく腹が立つけど、彼は私のメイトだから憎むことができない。本来なら愛さなければいけないのに、彼が私を愛してくれないのにどうやって愛せるというの?彼のことが理解できない。一分前はメイトなんて欲しくないから一人にしてくれって言ってるのに、次の瞬間にはベッドで私にキスして、私は彼のものだって言うんだから…本当にイライラする!

ドアをノックする音が聞こえた。「ラカリ」

「入って、マキル」

彼はドアを開けて部屋に入ってきた。

「どうしたの?」

私は混乱した表情で彼を見た。

「なんで何かあったと思うの?」

「双子だからね、君の感情がわかる...