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第671話お別れの贈り物

「俺を褒めたところで、何も出やしないさ」ルイはぶっきらぼうに言った。「カスピアンがどう思っているか知りたければ、他人の憶測に耳を貸すな。直接本人に聞くことだ」

ダイアナは頬を膨らませた。

ルイは意に介さない。「分かったか?」

「それは違うわ」ダイアナは真剣な声音で反論した。「中には意地っ張りで、本当のことを言わない人もいるもの」

「それはお前が判断することだ」ルイは彼女の言い分を認め、提案した。「まず本人に聞いて、その言葉を元に自分で推測し、判断すればいい」

ダイアナは面倒だと感じた。

「他に用がないなら、庭で遊んでこい。俺は読書がしたい」とルイは言った。

「私、本当にルイの妹なの?」ダイアナ...