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第665話これ一度

ダイアナの目がぱっと輝いた。「本当?」

「ああ」チャールズは愛情のこもった声で言った。

「遊園地に行ってもいいかな?」ダイアナは少し躊躇いがちに尋ねた。「カスピアンはかなり内向的だから、あまり行ったことないと思うの」

「もちろんいいとも」チャールズは答えた。

ダイアナは指をもじもじと弄び、視線をきょろきょろと泳がせた。

チャールズは彼女がまだ何か言いたげなことに気づき、「他に何か望みはあるかい?」と尋ねた。

「貸し切りにできないかな?」ダイアナはクレジットカードを取り出し、頭を掻いた。「カスピアン、人混みが苦手だと思うの」

遊園地があまりに混んでいたら、カスピアンはきっと居心地が悪いは...