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第659話どうして弟より頑固になれるの

「あの子を病院へ」チャールズはボディに言った。

「その必要はないかと」ボディは次に何が起こるか少し不安げに言った。「二、三日も休めば大丈夫ですよ」

チャールズは多くを語らず、ただ黙って彼を見つめた。

ボディはうっすらと汗をかき始めた。

「ご心配ありがとうございます」カスピアンが再び口を開いた。その顔に表情はない。「僕は大丈夫です。病院へ行く必要はありません」

そう言うと、彼は踵を返し、家の方へ歩き去った。

ダイアナが呼び止めたが、カスピアンは振り返りもせず、彼女に冷たく遠い後ろ姿を残した。

ボディは安堵のため息をつき、チャールズに申し訳なさそうに微笑んだ。「ご覧の通り、あの子自身が行きたがらな...