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第617話聞きたくないなら話さない

「もう少しで」とオースティンは言い、優しい眼差しで階段の方を見た。「でも彼女は毎日家にいるわけじゃない。撮影のために出かけていることが多いんだ」

デイジーは当初、演技の世界にそこまで深く入り込むつもりはなかった。モリーともっと時間を過ごしたいと思っていた。しかしオースティンが彼女を後押しし続け、最終的に彼女は折れた。

「いいね」とチャールズはコメントした。

「もう少し粘り強くダフネを追いかけていれば、今頃は君が彼女と一緒になっていたかもしれないよ」とオースティンはチャールズに言った。何年も報われない恋をしている彼に、まだ同情の気持ちを抱いていた。

「そうは思わない」とチャールズは言った...