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552話

「キスしたい」エララは笑顔で彼と目を合わせながら言った。その眼差しは誠実で情熱的だった。「いいかな？」

ジェシーは完全に不意を突かれ、固まってしまった。「キス？」

「うん」エララはまだ笑顔で頷いた。

ジェシーは迷うことなく答えた。「ダメ」

「ここにキスするつもりじゃないよ」エララは軽く指で彼の唇に触れ、それから頬に移した。「ここにキスするの」

「俺たち実際には...」ジェシーは抗議し始めた。

エララは彼の言葉を遮った。「ただイエスかノーで答えて」

「同意しない」ジェシーは真剣に言った。いつもの冷静な顔にかすかな赤みが浮かんでいた。「やることがある。好きにすれば」

ジェシーは立ち...