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406話

「そんなに厳しくしなきゃダメか?」オースティンはこんな展開を予想していなかった。

「デイジーを放っておけ」チャールズは真剣な表情で言った。「ダフネが介入しなかったら、デイジーはお前のせいで中絶していたかもしれないんだ。お前は彼女に悪い記憶しか思い出させない。デイジーはダフネほど強くも自信もないんだ。近づかないのが一番だ」

オースティンは反論したかったが、チャールズの言い分にも一理あった。あの頃の自分なら、間違いなく中絶を勧めていただろう。

子供が自分のものなのか疑わしく、さらに誰かが妊娠がデイジーの健康に悪影響を与えていると言っていた。子供を残す選択肢はなかった。

「でも、俺は父親だ」...