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372話

ブライアンはリチャードの家に着くと、すぐに態度を切り替えた。

すべてが演技というわけではなかった。研究が却下されたことは本当に落ち込んでいた。

今、彼はただそれをすべて表に出した。

多くの人は大切な人に自分の乱れた一面を隠すものだが、ブライアンはそうではなかった。彼はリチャードにそれを見せたかった。

そうすれば、リチャードはブライアンが彼なしでは幸せでないことを知るだろう。そうすれば、リチャードが少し気にかけてくれるかもしれない、ブライアンに少しの希望を与えてくれるかもしれない。

ブライアンはドアをノックした。

リチャードは俯いている彼を見て中に入れた。

ブライアンは何か言いたか...