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45話

私の目はアルテミスが持っている指輪に釘付けになり、全く新しい指輪を見て息を飲む。

それは金色で、中央に雪の結晶のような形の中に青いダイヤモンドがはめ込まれている。各先端には小さな白いダイヤモンドが輝き、蛍光灯の下で小さな星のように光っている。今まで見た中で最も美しい指輪だ。

「アルテミス。これは何?」

彼は指輪を見てから私を見る。「前の指輪は君らしくないと言ったから、新しいのを買ったんだ」

私は彼の何気ない説明に口を開けたまま驚く。「古い指輪はどうしたの?」

「オークションハウスに寄付した」彼はまるでそれがごく普通のことであるかのように私を見る。

「すごい。待って、今すぐ結婚するっ...