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48話

エリー

その二つの小さな言葉が私の全身を震わせ、心臓は早鐘を打ち、内側から何かが温かくなっていくのを感じた。

「待たせてごめん」イーサンが私の隣に立ち、献身と官能が混ざったまなざしで言った。

彼があの呼び方をしたことに怒るべきだった。隣に座っているハンサムなイギリス人がいるからわざとやったのは明らかだったから。でも、彼の見つめる目に、私の怒りはすべて溶けてしまった。

「テーブルに座ろうか?」彼が私を夢見心地から引き戻すように言った。

私は何度か瞬きをした。

「わたし...」隣にいた見知らぬ男性のことを思い出して振り返った。彼は私たちを見ていた。

「もう注文したの。実は...このご...