完璧なバスタード

第150章：ご列席の皆様：モーガン夫妻

第百五十話　紳士淑女の皆様――ミスター・アンド・ミセス・モーガン

エリー

小さなソフィアの赤い髪――母親そっくり――は夕陽の光を浴びて輝き、アナベルの金色の髪も同様だった。二人が私たちの方へ歩いてくると、周りの誰もが笑顔になった。

前ではソフィアが赤い花びらを空中に撒き、その後ろから、少し背の高いアナベルが指輪の入った小さな籠を運んでいた。

やっと彼女に会えて、イーサンがいつも彼女を天使みたいだと言っていた理由がわかった。まだ五歳で、見た瞬間ぎゅっと抱きしめたくなるほど可愛らしかったのだ。

イーサンは姪に夢中だったが、残念なことに彼の妹は国の反対側に住んでおり、彼が姪に頻繁に会うのは少し難...