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585話

ハロルドは気づかなかった—デジレがこれほど鋭いとは。しかし彼女には実力があった。本当の疑問は、彼女は何を求めているのか?

そしてデジレのスキルセットは面接で見せたものだけなのか?オスカーの秘書は一流でなければならず、失敗の余地はなかった。

「あなたの過去?私には関係ない。ブラウン・グループは、あなたが何ができるかが全てだ。スキルがあれば、単純な契約くらい朝飯前だろう?」ハロルドは笑いながら言った。「それに、一人じゃない。私もいるからね」

ハロルドがいれば、デジレがつまずいても彼がサポートするだろう。

デジレは答えた。「あなたに計画があるなら、それに従います」

ジェームズ、クインシー、...