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400話

「自己防衛のためにこれを持って」とバーバラは言い、パールに黒い金属の物体を手渡した。

パールはためらった、ドナルドが彼女とヘイリーを縛り上げたときのことを思い出して。

「私、銃の使い方知らないわ」とパールは認め、その重さを感じた。

彼女はこれまで一度も使ったことがなく、誤って誰かを傷つけることを恐れていた。

バーバラには分かっていた。武器がなければ、彼女たちは簡単な標的になってしまう。「使い方が分からなくても大丈夫よ。エルドリア人に会えば、教えてあげる」

「でもこれは、あなたが…」パールが言い始めると、バーバラは遮った。「持っていきなさい。見つけられた中で一番小さい銃よ」

「わかっ...