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40話

エマの視点:

外の冷たく新鮮な空気を吸い込むと、私はほっとため息をついた。

いったい中で何が起こったの?

一分前まではダンスを楽しんでいたのに、次の瞬間には彼氏でもない男の子にキスされてしまった!タイラーがこんなことをするとは思わなかった。私たちは友達としてダンスに行くだけだと明確に伝えたし、彼も同意していたのに。

「でも彼とのダンスの仕方を見る限り、ただの友達には見えなかったわよ」と頭の中の声が皮肉っぽく言い、胸に罪悪感が走った。

「エマ、大丈夫?」イアンの声が聞こえて、私は振り向いた。

彼は一人だった。私を追いかけてきたのだ。怒りに満ちた目の奥には、心配の色が見えた。

「大丈...