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977話

ミッチェルは振り向いて立ち去った。「いや、彼女にはもう尋ねたよ」

「…」ロスはミッチェルを見つめながら顔を曇らせた。彼の暗い表情には、宮殿の警備員が持ちえるはずのない殺意が明らかに表れていた。

ミッチェルは別の護衛を見つけると、言った。「探す手間をかけるな。ロスが宮殿警備に対して行った配置を確認して、彼が人を近づけない場所を見つけろ。人を近づけさせない場所こそ、爆弾が隠されている場所に違いない…」

クロエは宮殿の庭園で三人の赤ちゃんと楽しい午後を過ごした。

メインホールに戻ると、南宮煙が再び現れた。無数の赤いバラがメインホール全体に飾られていた。一目見ただけで、それらはすべて愛を象徴す...