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355話

秘書はアマンを見た。

「社長、それでは…」

アマンはこんな些細なことに注意を払わなかった。「好きにしろ」

結果として、アマンのオフィスには数鉢の観葉植物が置かれることになり、「ロングハーブフラワーショップ」は頻繁に花を送る機会を失った…

アマンはクロエが花を好きなことを知っていた。数日おきに、彼女にはクロエへ花を送っていた。

秘書は再び尋ねた。「それでは社長、今回はどんな花をご注文されますか?」

アマンは自分のオフィスにいるクロエを見上げた。「彼女がここにいるじゃないか?自分で聞いてみろ」

「あぁ、それでは奥様…」

「なんでもいいわ」クロエも言った。「蘭の花束を一つ買って、幸せ...