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335話

「このドレス、ありがとう」南宮カードンは手に持っていた服を差し出した。「クリーニングに出しておきました。昨日は服が汚れてしまって、クロエさんの服を着てしまって本当に申し訳ありませんでした」

「いいえ、いいえ...」クロエは歯を食いしばった。「気にしていませんよ。南宮さん、謝らなくていいんです」

南宮カードンはクロエに服を手渡した。

クロエは罪悪感を抑えきれず、受け取らざるを得なかった。「では、南宮さんはもう帰られるんですね」

「わたし...」彼女は恥ずかしそうに髪をかきながら言った。「病院に行くつもりです」

クロエは彼女を見つめた。

「まだ少し具合が悪くて」南宮カードンは小さな声で...