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2233話

「若様、これは…」ニアはお皿の上のケーキを見つめた。

「ニア、これは今日の僕の誕生日に家族が買ってくれたケーキだよ。残りはもう他の看護師たちに配られたんだ。君の分は取っておいたよ」ゼインの声は羽毛のように優しかった。「特別に君のために残しておいたんだ。だから来てほしいって言ったんだ」

自分をそこまで重要視してくれる人は今までいなかった。

ニアの目が少し熱くなった…

「ちょうどいいタイミングだね。僕はニアが作ったケーキを食べてるところだし、ニアも僕の誕生日ケーキを食べるべきだよ」とゼインは言った。

ニアはお皿の上のケーキを見つめたまま動かなかった。

「ニア?」

「…」ニアは顔を上げ...