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2023話

入口の前に立ち、ラギブはデイビスの言葉通りにドアを開けた。予想通り、草で覆われた入口の石の蓋が開いた。

ポールは眉をひそめて言った。「若様、この入口は開かれてから何年も使われていません。下にどんな状況があるのか分かりません。本当に城まで通じているのでしょうか?デイビスの言葉は信用できるのでしょうか?」

ラギブは一枚の葉を取り、入口の上に置いた。

トンネルの入口は下へと続いていた。

入口から一陣の風が吹き出した。ラギブが手を緩めると、葉っぱは軽やかに舞い上がった。

「いや、この通路はまだ使えるはずだ」ラギブは微笑んだ。「長年使われていないが、間違いなく実在する。これから下りていけば、通...