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1578話

ハリーの横には二人の人物がいた。彼らは警戒の姿勢で、目の前の車椅子に手を置いていた。

ニアは車椅子の人物を見るとすぐに不安げに叫んだ。「おばあちゃん!」

彼女が駆け寄ろうとした瞬間、二人の男性に止められた。

「おばあちゃんにいったい何をしたの?」ニアの目は赤く充血していた。「ただの老女よ。何かしたいなら、私に向かってきなさいよ。どうしておばあちゃんを連れ出したの...」

「ニア、心配しないで。彼女はただ眠っているだけだよ」ハリーは微笑んだ。「睡眠薬を混ぜた水を飲んでもらっただけさ」

「何ですって?おばあちゃんに睡眠薬を?」ニアの目は見開かれた。医療従事者として、彼女は睡眠薬の過剰摂取...